土地や建物を買うということは、大企業が製造した新車や家庭電化製品、パソコンなどの大量生産品を買うのとは大きく異なります。大企業が製造する大量生産品は、同じ商品特性の物を大量に製造することで製造管理、保証もしやすいものと考えます。後日のトラブルに対してのアフターサービスも確立されており、それを資金力・組織力・信用で保証しているものです。通常、新車やテレビなどの大量生産品では故障してもメーカーが適切に修理してくださいます。また、家電品などで修理するのに手間がかかる場合は新品に交換してくださる場合もあります。
ところが、土地建物の売買では一物件ごとが異なり、売買時の契約内容も様々であり、トラブルに対する保証や解決処理に関しても難しいことが多いものです。
例えば、同じ道路、同じ方向に面して、(A)と(B)の住宅用地があったと仮定します。土地の大きさも地形もほぼ同じと仮定します。このような場合でも、(A)(B)のそれぞれの隣地や向い側に建っている建物などにより、土地の雰囲気と価値観は大きく異なることがあります。建蔽(ペイ)率、容積率(建築可能な大きさの限度など)が違えば土地の利用計画も大幅に変わります。また、(A)は問題を抱えた土地、(B)は安心して買える土地など様々であり、諸条件は大きく変わるものです。
気に入った不動産物件が見つかり、価格も安いけれど権利問題に「難点」がある場合もあります。例えば、根抵当権などの担保権が複雑に設定されている、差押え登記がなされている、担保権などの解除が可能なのか、明け渡しは可能なのかと様々です。このような不動産は価格も安い場合が多いものですが、失敗・トラブルの可能性を背負った難しい買い物になります。
ましてや、不動産市場における土地・建物の売主の大半は一般個人や中小企業(不動産業者も含む)です。中古住宅を買った後や、土地を買い新築を建て入居した後に土地に重大問題が発見されたとしても、納得できる「解決策」や満足な「保証」は期待しても難しいものです。また、「他の不動産との交換」「買い替え」を望んでも現実的には難題でしょう。せいぜい、それなりの損害賠償請求と泣き寝入りになることが多いものです。重要なことは、トラブル回避のための予防対策なのです。
また、売買契約時の不動産(仲介)会社も営業担当者も様々です。不動産を買ってから失敗に気付いても、その保証と責任問題の解決はとても難しく労力を要するものです。言った、言わない等を含め、微妙な責任問題は泣き寝入りになるケースが多いものです。やはり、事前にトラブルを回避することがベストであり、不動産会社・営業担当者選びを慎重にするべきです。弊社ホームページコンテンツ「不動産会社の選び方」にも関連することが記述してありますのでご覧ください。
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打合せしたこと・約束したことは、すべて書面化(関連者の署名・押印付)にして残しておきましょう。 |
【 買主の契約不履行に関して 】
買主も売主と同じく契約を守ることが重要です。契約を履行できない(守れない)場合は、相手方に対しての契約手付金の放棄、または違約金などの支払い清算金が必要になります。一般的な違約金額は、売主と同じく売買価格の10%〜20%位になることが多いでしょう。例え、契約不履行で金銭の清算をするとしても、相手方に迷惑をかけることになりますので購入計画は慎重にするべきです。
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契約後になって気が変わった、買うことをやめる。 |
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契約上の現金支払い分が調達できなくなり、残金決済ができない。
このような事例も多分にあることです。資金計画を含め、失敗・後悔しない購入計画にしておくことです。 |
【 不動産は「新車を買う感覚で」買ってはいけません
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不動産(特に土地)は法令・条令等々の制約の中で利用できるものであり、土地の売買などにおける重要なポイントは広範です。土地を一方向から観察すると何の問題もないものでも、違う方向、観点から再検討すると大きな問題を抱えている場合も多くあります(法令・条令、現地・近隣の実態など)。
区画整理地や開発行為などによる整備された分譲地以外の土地では、土地は見えても「見えない、気付かない問題点」が非常に多いものです。昔に分筆(土地の分割)した土地、古い小規模建売現場、借地の密集地などは、測量を含め、インフラ(水道、下水、ガス等の配管状況等)、権利問題、法令・条例などに問題を抱えていることが多いものです。「何の問題が出てくるのか分からない」のが土地の難しさです。また、ズサンな管理別荘地、山林などを買う時は、特に注意が必要です。
不動産は「新車を買う感覚で」買ってはいけません。新車は乗ってみて気に入らなければお金しだいで買い替えができますが、住宅は入居した後にイヤになってもそうは簡単にいきません。住宅ローンを組んでいたり、子供が学校に通っていれば尚更でしょう。
私が常々、言っていることは「新車を買う感覚で不動産は買ってはいけない」、基本的に「不動産に掘出し物はない」ということです。特別に安い物件があれば、それは「訳あり物件」としか考えられません。注意すべき重要なことです。
最後に余計なことかもしれませんが、住宅の購入希望者の中には、「買わないほうがいいのに・・・」と思えるケースがあるものです。私はそのような場合、アドバイスをしておりますが政府は景気対策のためにも様々な手法で住宅購入をあおっています。「頭金がゼロで住宅ローンが35年の支払い計画」などは将来に不安があるものです。もちろん、すべての方に言えることではありませんが・・・。 |